SproutsコミュニティのBOT停止が長期化、なぜ

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SproutsコミュニティのBOT停止が長期化、なぜ

国産仮想通貨Sprouts(スプラウツ)のDiscordコミュニティ上で人気のBOTコンテンツ「もやたす」「かかおたす」が稼働を停止した状態が長期化しています。同コミュニティにおけるアナウンスは以下の通りです。

コミュニティの皆様へ
先週のdiscordの大型アップデートにより只今”もやたす”や”かかおたす”などのbotが停止しております。
現在、開発チームにより修正しておりますので少しのお時間お待ち頂けますようご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
再開致しましたらアナウンスを致します。

2020/7/26 Sproutsコミュニティより引用

開発チームのアナウンスから1ヶ月。一体何が起きているのでしょうか。

事の発端は7月22日に実施されたDiscordの大型アップデート。Discordからアップデート実施のアナウンスが流れたのと時を同じくして、Discord上で稼働していた多くのBOTが正常に動作しなくなる事態が発生したのです。

こうしたBOTの中にはSproutsコミュニティの「もやたす」や「かかおたす」の他に、 招福通貨商会が運営する「まるちっぷ。」、こげさん氏が運営する「Pan deroid」、そしていくつかの国産仮想通貨コミュニティで稼働するチップBOT類が含まれます。

こうした多くのBOTが停止したのは、Discordがアップデートに際して古いAPIライブラリのサポートを終了したため、該当するライブラリを使用していたBOTプログラムが正常に動作できなくなったことが原因と言われています。

開発者はBOTを復旧させたければプログラムを最新のAPI ライブラリ に合わせて修正しなければならなくなったわけですが、この修正が一筋縄ではいかない内容のようなのです。

影響範囲はコードの全域?APIライブラリ変更のインパクト

APIライブラリの変更によって使用していたコマンドが無くなってしまったり、新しい別のコマンドを用いた実装に書き換えなければならないという事態が、開発者にとってどれだけ大きな負担であるかは言うまでもありません。

例えるならば、既に完成しているビルの配管を引き直したり、エレベータをエスカレータに変更するような話です。装置を入れ替える労力だけでなく、その形に合わせて作ってしまった壁や床までも作り直す必要があるわけですから大変です。

また、1個1個レンガを積み上げるような伝統的な建築をやめ、ある程度完成したパッケージを導入することで建築(=開発)の効率化を実現するのがライブラリの役割だとするならば、そのパッケージ自体が変わってしまった際に開発者が受ける衝撃の大きさもまた推して知るべしというところでしょう。

しかし、課題はライブラリの変更だけではなかったといいます。

DiscordでBOTを運営する人に話を聞いてみたところ、その方のケースでは新しいAPIライブラリの稼働環境を満たすために、なんと開発言語自体もバージョンアップしなければならず、ソースコードに対してかなり広範囲な修正を余儀なくされたとのことでした。

開発言語のバージョンが変われば、少なからず構文や命令セットの変更があるものです。ビルの装置の入れ替えだけならまだしも、鉄骨やボルトの規格まで変わってしまったとしたら…気が遠くなりそうですね。

少し大げさに表現しましたが、このような理由で多くのBOT開発者が少なからぬ「作り直し」を余儀なくされたというのが今回のDiscordアップデートの影響だったのです。

開発者にエールを

もちろん、中には「まるちっぷ」や「Pan deroid」のように開発者の夜を徹した努力によって停止から数日で復旧に成功したBOTもありましたが、影響範囲の多寡はそれぞれのBOTで千差万別でしょう。未だに復旧できないBOTが少なくないことからも上記のような事情が根深いことが伺えます。少なくとも一般的に、出来上がったプログラムを作り直す作業というのは、とにかく大変なものなのです。

利用者の立場からすると一度動き始めたサービスは「動いていて当たり前」のように感じてしまうものですが、その背後には開発者・運営者の血の滲むような努力が隠れていることを、忘れないようにしたいものですね。

一日も早い復旧を願って、「もやたす」「かかおたす」開発チームの皆さんに、陰ながらエールを送りたいと思います。

がんばれ、Sprouts!

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