SanDeGo公式ウォレットがマイナーアップデート その内容は

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10月10日、SanDeGo公式運営チームから公式ウォレットのバージョンアップが発表されました。マイナーアップデートでありウォレットの入れ替えは任意ですが、何が変わったの?と気になっている方もいるはずです。

ここでは、Katsuoが理解している範囲で今回のアップデートについて解説したいと思います。

SanDeGoの新しいバージョンのウォレット(v4.0.1)をリリースいたしました! 変更点は、
・テストネットの追加
・チェックポイントの追加
・-flushwalletintervalというオプションの追加
・POSの際のCPU使用量の減少
等です。ウォレットの更新は必須ではありません。 更新は、ダウンロードして新しいウォレットを起動するようにするだけで可能です。 以下のURLからダウンロードできますので、ご利用ください。 https://github.com/SanDeGoProject/SanDeGo/releases/tag/4.0.1

また、テストネットのコインを配布いたしますので、必要な方は、 #開発部屋の方でお声がけ下さい。そちらにテストネット利用手順も掲載いたします。
(公式アナウンスより引用)

 

何が変わったか

今回のバージョンアップは4.0.1という表記からもわかるように、軽微な修正・調整を加えた程度のマイナーアップデートにあたるようです。変更点をひとつひとつ見ていきましょう。

  • テストネットの追加
    「テストネット」とは、読んで字のごとく、テスト用のネットワークのことです。
    仮想通貨には一般的に「メインネット」と「テストネット」があり、投資家や決済ユーザーが取引に使っているブロックチェーンは「メインネット」にあたります。一方で「テストネット」とは、ブロックチェーンを用いた各種サービスの開発者が作成中のプログラムを試運転するための環境のことで、ここで流通する通貨は実際の価値を持ちません。テストで紛失してしまっても実害はないのです。開発中のプログラムが正しく挙動するかもわからないような段階で、実際のおカネをつかってテストするのはちょっと怖いですよね?そのための「テストネット」なのです。

    そう考えると、SanDeGoには今まで「テストネット」が無かったの!?と思うことでしょうが、実は無かったんですね。SanDeGoが低価格で、決済も少額なFaucet等が中心であるうちは、「メインネット」で少額・最低限のテストを実施するだけで事足りるかもしれません。しかし、現実の取引を担うような仕組みを作っていくならば、十分な桁数・金額のテストを網羅的に繰り返す必要がでてきます。一般のユーザーが使うことはおそらく無い機能ですが、将来に向けた大事な環境整備であろうことが伺えますね。

 

  • チェックポイントの追加
    仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンとは、多数決によって承認したブロックを積み上げていく技術です。大勢の参加者が互いに承認しあうことで、ブロックチェーンの正当性を担保しています。しかし、そんなブロックチェーンが「巻き戻って」しまう事態が理論上発生し得ます。いわゆる「51%攻撃」というものが、その一つです。

    「51%攻撃」の詳しい解説は他に譲りますが、一般的に悪意のあるハッカーが過去の承認済のブロックに対して51%以上の発言権を以て「このブロックは間違っているよ、本当に正しいのはこっちだよ」と改竄して、ブロックチェーンを分岐させてしまう行為を指します。分岐した後のブロックチェーンが本来のブロックチェーンより長い場合、他の参加者も自動的に分岐後のブロックチェーンを正しいものとして扱ってしまうため、本来のブロックチェーンで積み上げられた取引が「無かったこと」になってしまうのです。

    チェックポイントとは、公式ウォレットにハードコードされたある時点のブロックのハッシュ値のことで、ウォレットはその時点までの全てのトランザクションを有効かつ不可逆なものとして扱うようになります。少なくともチェックポイント以前のブロックへの「51%攻撃」はやりづらくなる為、ブロック分岐に対する有効な対策のひとつとされています。

 

  • -flushwalletintervalというオプションの追加
    「flush」とはウォレットのいろいろなデータを整理してディスクに書き込む作業を指します。一般的に、wallet.datが大きくなるとこの「flush」作業の負荷が大きくなります。この「flush」が実施される間隔を任意に設定することで、ウォレットの堅牢性やパフォーマンスを調整するオプションがこの「-flushwalletinterval」ということなのでしょう。システムに許容できない負荷がかかるほどwallet.datが肥大化することは一般ユーザーではあまり考えられませんので、これもサービス開発者向けの機能と言えるでしょう。

    ところで、wallet.datはどうして日ごとに大きくなっていくのでしょうか?ウォレットを長い間使っていると、日を追うごとにwallet.datのサイズが少しずつ大きくなっていることに気が付く人もいることでしょう。wallet.datにはあなたが使用しているアドレスと暗号鍵等の情報が格納されていて、それらがどんどん増えることによってデータサイズが膨らむのです。「そんなに新しいアドレス作ってないよ?」と思うかもしれませんが、明示的に指定しなくともウォレットは常に新しいアドレスを作成しています。

    例えば、特に何も意識しないで送金操作を行うと、裏では二つのアドレスが新たに作られます。送金元のアドレスと、余ったお金のお釣り受取用アドレスです。これらのアドレスが本来のあなたのアドレスを隠してくれるおかげて、誰かがBlockExplorer等であなたの日々の入出金を勝手に監視することができないようになっているのです。

    「〇〇さんのアドレスから△△屋さんのアドレスに送金されたぞ!この金額ならきっと××を買ったに違いない!ぐへへぐへへ」

    こんな通貨でお買い物はしたくないですよね。ブロックチェーンをオープンにしつつ、少しでも匿名性を担保するための、ビットコイン等でも採用されている一般的な仕組みなのです。

 

  • POSの際のCPU使用量の減少
    こちらについては、あまり解説の必要性はないでしょう。
    プログラムの改善によってウォレットの処理効率が少しあがった、という程度の認識でよいと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?
ちょっとしたマイナーアップデートでも、読み解いてみるといろいろな背景が見えてきて面白いですね。

今回のバージョンアップ対応はあくまでも任意ですが、アプリを差し替えるだけの簡単作業ですので、SanDeGo全体の堅牢性アップのためにも余裕がある方はぜひ入れ替えてみると、ちょっとだけ徳を積んだ気分になれるかもしれませんねw

その際は、やる前にwallet.datのバックアップを忘れずに!!

 

(一部、情報が少ない中で可能な限り収集・確認できた内容を掲載しています。万一、記事の内容に誤りや不適切な点がありましたらご連絡頂けますと幸いです。)